人生は、分らない。

人生は、分らない。

昨日、学生時代の親友から久し振りに連絡があった。
親友は大手旅行代理店の部長で、私はしがない翻訳家。
仕事の接点は殆ど無いが、50代前半になっても付き合いは続いていて、折に触れてはどこかで落ち合い、お互いの家族のことや仕事の愚痴を言い合っている。
何か喫緊の用事でもあるのかと一抹の不安を感じながら、仕事を終えると真っ先に待ち合わせの場所に向かった。
親友が指定してきた場所は、盛り場の片隅でひっそりと灯をともしている和風の小料理屋で、女将の手料理が評判の店だった。
女将の心温まる手料理に舌鼓を打ちながら、親友の話を聞いた。
驚いたことに、長年勤めてきた代理店から出向を命じられたらしい。
辞令が出た後、色々と悩み明かしたのだろう。
親友の表情は憔悴し切っていた。
掛ける言葉が見つからず、黙ったままでいる私に要らぬ心配を掛けまいと、「いいんだ、いいんだ。
聞いてくれただけで、十分なんだ。
」と逆に気遣ってくれる親友の優しさに、何と応えていいのやら思案に暮れてしまった。
人生は、本当に分らない.。
夫の浮気 探偵